- 出羽桃子
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※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。
国連や国、企業が女性活躍推進にどれだけ力を入れたとしても、女性たちに「自分ごと」だという認識を促さなければ前進はできないと考えています。自分のおかれた環境や立場を理由にキャリアを諦めている女性も少なくありません。弊社は目の前の女性一人ひとりに、希望や可能性を精一杯届けます。あらゆる環境に影響されずに、自分らしい在り方を追求することは誰にでも可能なのですから。
自分らしい働き方と経済的な自立を叶える
事業を通じて女性たちに発信していきたいのは「私の人生は私が切り拓いていく」というマインドです。どんな背景、環境、立場であったとしても、自分の可能性を信じ、必要に応じたアクションを起こしていけば苦境は乗り超えていける。逆に、何かのせいにし続ける他責発想では可能性は閉じられてしまうのです。
私は2019年にセールスコピーライター/マーケティングコンサルタントとしてM's Constellation合同会社を設立し、マーケティングスキルを活かした文章術を駆使した事業を展開してきました。主に起業家や企業の商品/サービスの価値を言語化し、集客や売上の課題解決をしています。ユーザーの心を動かし、行動を促すセールスコピーが多くのクライアントに支持されてきました。同時に後進育成を目的としたライター養成講座事業では、経済的な自立を叶える専門スキルを提供しています。インターネット環境とパソコンがあれば場所を選ばず仕事ができる自由度の高いスキルを習得することで、ライフステージや環境の変化に左右されず、自分らしいバランスで経済的に自立していけるのです。「子どもの成長を近くで眺めていたい」「世帯収入を安定させたい」といった希望を持ち、妊娠中や育児中に受講される女性も多く、卒業後は在宅ワークで活躍しながら理想を叶えています。
振り返ると、会社員の頃に育休明けの女性たちが会社や保育園に頭を下げながら仕事をしている様子やキャリアを諦めていく姿に違和感を覚えたことが、起業のきっかけであり、現在の私の原動力になっています。
諦めることなく自分らしい在り方を追求できるマインド
一方で、これからの時代を支えていく若手世代にも貢献したいと考え、2021年には株式会社Curiopaceを設立しました。私の主軸であるセールスコピーライティングとは、情報発信者(企業)と受信者(消費者)のコミュニケーションを司る仕事であり、コミュニケーションにおける課題の解決が本質的使命でもあります。その源から展開を広げ、企業と従業員、X世代とZ世代など、一見対立構造にもなりそうな双方に相互理解を促すコミュニケーション研修を手がけることで、個々のエンパワーメントを引き出すことに繋がっていると自負しています。どの問題にも言えることですが、自分の欲求だけを相手にぶつければ、そこには必ず軋轢が生じます。相手が何を感じ、どう考えているのかの理解に務めると同時に、自分を客観視していくことが必要です。双方のバランスをとりながらコミュニケーションを図る重要性や、スキルとして実践する方法をお伝えしています。
研修を受ける女子学生や女性内定者には、ライフステージの変化によってキャリアデザインを阻む外的要因を具体的に提示し、乗り越えるための事例やマインドも伝えています。多様性の時代と言われている現代においても、自分一人で選択肢を広げていくことは困難です。これからの時代を作っていく若い女性たちが、ひとつでも多くの選択肢を持ち、諦めることなく自分らしい在り方を追求できるきっかけになりたいと考えています。受講する彼女たちの表情が、不安から期待へと変わる様子に、私の使命を再認識せずにいられません。
Z世代の研修から見える・・・女性活躍推進を叶える方法
弊社が展開する「Z世代に特化した研修」は非常に象徴的なものです。今後、働き手や消費者としても世界人口を占めるこの世代のマネジメントやチームビルディングに悩まれる企業はとても多いです。研修ではZ世代ならではの思考やスピード感をマネジメント世代に理解してもらうことから始まります。またZ世代には学生から社会人へのマインドシフトを促す研修や、セールスコピーを軸としたビジネスレベルの書く・話す・売るなどの研修を企業の要望に応じてオーダーメイドで組み立てて行っています。それぞれの世代の強みを互いが理解して伸ばしていければ、企業としての価値をもっと増やすことができる。ひいては日本全体の力を増していく大きな要因となることでしょう。
男女でも同じことが言えます。生理や更年期、妊娠・出産・育児など、女性の生物学的特徴を社会や男性が「理解する」機会を増やしていかなければなりません。正しく理解していないからこそ「女性=弱い、守るべき」といったステレオタイプな思想が拭えず、女性に第一線を退かせる風潮を支えているのではないでしょうか。性別に関わらず、まずは身近な人と自分との違いに目を向け、理解しようとする意識が定着することで、女性が社会で活躍する土台づくりが始まるのだと考えています。先のZ世代とマネジメント世代の例にたがわず、日本全体の力を増していく大きな要因となるはずです。そして何よりも女性自身がマインドチェンジに挑むことです。女性活躍推進は、巷にあふれる他人ごとではなく、自分ごとと認識して欲しい。その上で「私の人生は私が切り拓いていく」意志を持ち、本来の能力を社会へと発揮していける「自分らしい在り方」を掴み取って欲しいと願っています。