坂元志保美
1993年鹿児島県生まれ。2013年、一般病院に入職。2017年、有料高級老人ホームに入職。2018年、美容皮膚科オープニングスタッフとして入職し、WHITE NURSEを設立。2020年より独立し、美容医療専門事業・医療者向けのサービス開始。2021年11月、美容×アートメイク専門の「EOLCLINIC」を銀座に開院。2021年3月株式会社WHITE NURSEを設立。白衣ブランド「SAKAMOTOデザイン」を発足。上場企業新事業のコンサルタント、アートメイクブランド「EOLBROW」立ち上げなど、活動は多岐にわたる。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

INTERVIEW

弊社は「自立」をテーマに、医療者による医療者のための事業を展開しています。女性のライフスタイルに合わせて働きやすい環境が整った美容クリニックの運営や、資格を活用して事業を始めたいと考える医療者に対して、オンラインを活用した面談を行ったり、プライベートと仕事の両立などに悩まれる方に対しては、彼女たちの人生をサポートしたりするコンサルティング事業を展開しています。

坂元志保美

医療者の人生をサポートする

医療者は、患者さまの療養上のサポートを行いますが、当の医療者をサポートする事業は存在してこなかったという現実がこれまでありました。弊社はそこに着目し、働きたいけれど子育て中でフルタイム勤務が難しい看護師の方には、隙間時間で現場看護師の指導に入っていただくなど、時短や単発で無理なく働ける仕組みの提供や、医療資格を持っていても活用できていないと悩みを持つ方に対しては、資格を活かした事業展開のノウハウを提供するなど、コンサルティング事業を行っています。さらに、女性が働きやすい職場づくりの一環として、アートメイクやピーリング、医療脱毛等を行う美容クリニックの運営もしています。2022年4月にはビューティーアートメイクスクールを開校し、今非常に需要があるアートメイクナースの人材育成を行うなど、新しい道へ進む方の支援を行っています。
弊社のコンサルティングを受けた方からは、「オンラインでの講師活動を通して、社会復帰する不安が消え、勇気が出た」「隙間時間に自分の経験を生かせると思わなかった」など、多数の喜びの声を頂いています。資格の活かし方に悩んでいる看護師さんからは、「看護師でも自分で事業をやれると思わなかった」と言っていただきました。悩める医療者の方々に自信を持っていただけるよう、多くの方に弊社の事業を知っていただけたらと願っています。

働きやすい環境は、自ら作る

坂元志保美 私は元々病棟看護師として働いていましたが、キャリアアップが難しいと感じる場面が多く、女性のライフサイクルに合わせた働き方に悩む同僚も多く見てきました。ある時夜勤が重なり体調を崩してしまい、入院を余儀なくされました。医師に今の働き方を続けるのは難しいと言われたこともあり、自分の人生について本気で考えた結果、元々興味のあった美容業界への転職を決意しました。夜勤がないことで徐々に体調が回復する中で、新規オープンの美容クリニックで働く機会を得て、美容クリニックの運営について様々なことを学びました。同時に、コミュニティーを通して出会った全国の看護師さんに話を伺い、私が抱えていたのと同じ悩みを持っていらっしゃる方が多くいることを知りました。
現状を変えるためには、私たち自身が自ら働きやすい環境を構築していかなければならないと考え、できることから少しずつ始めていき、2018年にWHITE NURSEを設立しました。自立のためのセミナーや人生の自己ブランディングの方法をサポートするコンサルティング業を個人で行い、2021年に会社として事業展開するに至りました。

行動を起こす女性を増やす

坂元志保美 女性の社会進出に伴い、政府主導で様々な政策がなされています。しかし実際は、「子どもがいるから働けない」「結婚したら働きにくい」「キャリアアップしたいけど、中々難しい」などの声があり、問題が十分に解決されておりません。女性が輝くためには、労働環境を整えるとともに、女性自らが一歩前に進むことが大事だと思います。現代はInstagramなどのSNSが普及しており、時代にあったツールを使って、自身の魅力や強みを発信していくことが必要だと考えています。
私自身、自分で行動し続けた結果、「美容クリニックを作りたい」「医療者をコンサルティングでサポートしたい」という夢を20代で達成することができました。困難や悩むことはたくさんありますが、周囲の方のサポートを得ながら、「行動を起こせばその夢が叶う」という事実を確立できました。そのため、今度は私が夢を持つ多くの女性をサポートし、育児やキャリアアップを諦めなくても望む人生を自ら作ることができる女性が一人でも増えるように努めていきます。